サッカーの上達において、ボールを自由に動かせるようになる事は大切な要素です。自由に動かせるようになる為にボールタッチをたくさん行いましょう。 またボールタッチをする際に、ボールに集中し過ぎてしまうと周りの状況が分からなくなってしまいます。実際の試合中はボールだけではなく、相手、味方、ゴール、スペースとさまざまなものを観てプレーします。顔を上げてしっかりと周りを観てプレーできるようになりましょう。 今回はサッカーを始めたばかりのお子様や小さい年代のお子様を対象としたトレーニング内容を紹介します。
レッスン
使用する道具はボールだけです。足裏ボールタッチ、足裏サイドタッチ、インサイドタッチをスムーズに行えるようになりましょう。
ボールタッチがスムーズにできるようになったら、お父さん、お母さんは子どもの前に立ち、手で1~5の数字を好きなタイミングで出してあげて下さい。また両手で数字を出してあげると難易度はあがります。
ボールタッチをしながら出た数字を確認し口で言います。単調なメニューの為、集中力が続かない事があります。数字を出す回数は3~5回程でテンポよくトレーニングしていきましょう。
コーチからのコメント
①姿勢よく、リズムよく、行いましょう
腰を曲げてしまうと、手が見えづらくなってしまいます。常に姿勢をよく、遠くまで見るようなイメージで行って下さい。また足だけ動かすのではなく、体全体で跳ねるようにリズムよくステップを踏んでいきましょう。リズム感のいいボールタッチはドリブルを上達させ、姿勢がいい状態のプレーは対人プレーの強さや広い視野の確保に繋がります。
②ボールタッチの強弱やタッチ場所に注意
足裏でのボールタッチでは、ボールが動かないようにタッチしましょう。ボールに対して体重を強くかけてしまうとボールが動いてしまいます。やわらかく、ソフトタッチを心掛けて下さい。インサイドタッチではその場から動かないようにしましょう。足と足の間にボールが常にあるようにし、インサイドでしっかりとボールの横をタッチする事を心掛けましょう。
③数字の出し方を工夫しましょう。
ボールタッチが慣れていないお子様はボールへ意識がいってしまい、プレーの姿勢が悪くなってしまったり、顔が上がらなくなってしまったりします。最初はお子様が数字に気がつくまで手を出し続けてあげたり、出すタイミングで声掛けの合図、顔の目の前に出してあげたりして下さい。慣れてきたら両手を使ったり、腕を広げて出したりなど、プレーをしながら色々な所を見るようにしていきましょう。お子様へ「プレーしながら顔を上げて回りを見てごらん!?」と声掛けしてあげて下さい。顔が上がる回数を増やして、ボールを見ている時間より顔が上がる時間が長くなるように意識させてみて下さい。
④様々な種類に取り入れる事もできます。
学年やレベルによっては、複雑なボールタッチの最中やより試合に活かす為にドリブル中に数字を出してあげるとより難易度は上がります。常に姿勢よく、どんな状況でも顔を上げながら、正確にプレーできる事を目指して頑張っていきましょう!!